計測用スイッチャはWindowsパソコンからUSB経由で制御することができます。
パソコンで制御できるオーディオアナライザと組み合わせる事で、被測定機器とオーディオアナライザの入出力をパソコンから一括で制御できる様になります。
このため、検査手順をプログラム化しコネクタの接続替えを含めて自動的に検査することが可能になります。
また被測定機器がパソコンからのリモート制御が可能な機器である場合は、被測定機器の制御も含めて検査のほとんどを自動化することができ、大幅な省力化につながります。
このスイッチャは下記の制御ソフトから、プログラムを組まなくてもリモートコントロールする事ができます。
同じ機種のスイッチャを複数使用する場合でも個別に機器名を与えることができますので、識別が容易です。
また、本体の多重ONの制御の「長押し」もこのソフトウェアから可能です。 上図で背景が青いスイッチは単一選択の短押しONで、赤い背景が多重選択の長押しONを示しています。
このスイッチャはExcelのマクロやVisualBasic、VisualCから制御する事が可能です。
VBAでは下記の1行を定義するだけで、リモコンできる様になります。
プログラム中でのスイッチ制御は下記の様に行います。
VisualBasicでも同様に下記の定義と関数呼び出しでリモート制御できます。
スイッチャの制御ソフトウェアには、制御ソフトウェアがスイッチャに送ったコマンドの履歴を表示することができます。
このコマンド履歴のままUSBSW_Command ("Command strings")の引数として与えれば接点のON/OFFをすることができます。
また、この関数呼び出しによるコマンド送信は、スイッチャの制御ソフトで常にモニターすることができます。
下図はVBで作成したデモソフトを操作したときに、スイッチャ制御ソフトのボタンが変化し、送信したコマンドが表示されていることを示しています。
さらに、本体のスイッチを操作しても、その操作がコマンドとしてこの欄に表示されます。
No2のスイッチャが未接続として、仮想スイッチャとして認識されています。
このスイッチャはこの時点では実在しませんので、機種名は判明していませんが、PCからの制御やユーザプログラミングは「機器名」を識別して行われますので、
機種が未定であっても制御は可能です。
本計測用スイッチャは、USBからの制御だけでなく、RS232Cポートからも制御できるようになっています。
USBホスト機能の無い組み込みボードマイコンなどからの制御では、RS232Cで制御することができます。
この場合でもUSB接続されていれば、スイッチャ制御ソフトでスイッチャがRS232Cポートから受信した有効なコマンドをコマンド履歴に表示します。